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増加を続ける早期離職。その本当の理由・原因は?

今、企業に就職してから数年以内に退職する被雇用者が増えています。

正社員、派遣社員、アルバイトなど、雇用形態にかかわらずその傾向は強まっていて、早期離職者が増えることは企業にとって大きな損失になります。

5年、10年と働いた人であれば離職理由も聞き出しやすいかもしれませんが、離職までの期間が短いほどコミュニケーションがとりにくく、本当の離職理由がわかっていない企業も多いのではないでしょうか?

早期離職者も、ただ「転職がしたい」「会社を辞めたい」とやみくもに思っているわけではなく、そこには何らかの理由・原因があります。

それを事前に知っておくことで、改善策を練り未然に防ぐことに役立つでしょう。

そこで今回は、一般的な早期離職の理由や原因について解説していきます。


目次[非表示]

  1. 1.増え続ける「早期離職」。被雇用者は何を考える?
  2. 2.早期離職の理由
    1. 2.1.人間関係が合わない
    2. 2.2.将来性がない
    3. 2.3.給与への不満
    4. 2.4.仕事のストレス
  3. 3.早期離職の原因
    1. 3.1.気持ちの切り替えができていない
    2. 3.2.売り手市場の影響
    3. 3.3.希望する日に休めない
  4. 4.早期離職の理由を知って早めの改善を
  5. 5.まとめ


増え続ける「早期離職」。被雇用者は何を考える?

早期離職とは前述した通り、企業に入ったものの、数年以内など短い期間で退職することを指します。

例えば正社員は、1年で1割、2年で2割、3年で3割の離職が一般的とされていますが、近年では転職市場の活発化も影響し、より早期での離職傾向が強まっています。

これは全雇用形態を通して問題視されていて、各企業も定着への取り組みに力を入れています。


以前は、ひとつの会社に勤めると、長くそこで働くことが常識として考えられている時代もありました。

しかし、現在ではリモートワークやフレックス制など働き方の選択肢も増え、企業、被雇用者ともに「より人材と仕事のミスマッチを減らす」ために転職市場が非常に活発化しています。

転職することが一般化したのです。


多くの業界が人材不足に悩んでいるなか、この傾向は一概に悪いこととはいえません。

ただ、「早期離職」を考える上では、このことが要因のひとつになっている可能性も高く、「自分に合わない仕事なら転職すれば良い」と、転職へのハードルを下げることにもつながっています。


早期離職の理由

早期離職の理由には、前提として「思い描いていた理想と現実のギャップ」という共通点が挙げられます。「こんなつもりじゃなかった」という思いが、従業員を離職に向かわせるきっかけにもなっています。

では具体的に被雇用者は、どのようなギャップに悩まされているのでしょうか?

若年層の離職理由

(引用:若年者の離職理由と職場定着に関する調査|労働政策研究・研修機構


「独立行政法人労働政策研究・研修機構」の調査によると、離職理由の一般的なものは上図のようになっていて、最も多いのが「給与に不満」、次いで「仕事上のストレス」や「将来性、安定性への不安」が挙げられています。

「仕事がきつい」「面白くない」などの、企業側が変えるのが難しいような問題もなかには含まれています。

ここでは、一般的に挙げられることの多い「早期離職の理由」についてそれぞれ解説していきたいと思います。


人間関係が合わない

正社員や派遣社員など立場に関係なく、会社の人間関係が合わないという理由で早期離職を選ぶ人は少なくありません。

その背景には、人間関係で悩み、自分に合わない職場で我慢をするよりは、早期離職をすることで心機一転を図りたい気持ちがあるからです。

例えば、自分の得意な仕事で、業務が楽しいと感じていても、人間関係が悪いと出社するのが億劫になり、やがて仕事に支障が出てしまいます。

このようなことから、人間関係が合わなくて早期離職につながるといえるでしょう。


将来性がない

早期離職を選ぶ理由には、「会社に将来性がない」というものも多く挙げられます。

特に若い世代の男性は、このことを理由に離職を選ぶ可能性が強い傾向にあります。

男性は結婚をすると自分の給料で妻子を養っていくことになります。そうなれば会社の安定性や将来性はとても大事なことです。

一度就職した企業とはいえ、自分の会社の業績が悪かったり、自分のキャリアアップが図れなかったりすると、その時点で会社に将来性を感じなくなり、早期離職を選んでしまうことが多いのです。


給与への不満

給与に対する不満は、昨今の経済状況から企業の経営環境も厳しく、年々平均収入が減少の一途をたどっています。

しかし、そのなかでも昇給制度といったしっかりとした評価を行う会社もあり、従業員のモチベーションを高く保つためには、定期的なフィードバックと評価制度を整えることが大切です。

福利厚生の完備はもちろん、従業員が安心して働いていける環境を作ることが必要です。


仕事のストレス

仕事のストレスとして挙げられる「長時間労働」と「人間関係でのトラブル」は非常に多い問題です。

長時間労働とは残業を含みます。就業時間を過ぎても終わらない仕事量である場合は改善が必要です。従業員に負担になる量の仕事を与えるよりも、精神的に余裕を持って業務にあたることができるようにしましょう。

人間関係でのストレスは、定期的に上司との面談時間を取るといった社内のコミュニケーションを活発化させることで緩和できる可能性があります。

一気に全てを解決することは難しいですが、段階を踏んで少しずつ改善できるよう取り組むことが大切です。


早期離職の原因

早期離職の原因には、今の会社に長く勤めて失敗をするよりも、早期離職をして少しでも早くリスタートを切りたいという気持ちが多くあります。

先にも述べたように、被雇用者にとっては、職場での人間関係の良さも重要です。それにプラスして、自分の能力を高めたいという願望を強く持っている人が多くなっています。

自分の能力を高めて仕事に生かすにしても、人間関係の良さがあってこそだと感じている人が多いようです。

ここでは、早期離職の原因についてお話していきたいと思います。


気持ちの切り替えができていない

早期離職の理由として、学生から社会人への気持ちの切り替えができていないことが影響している可能性も考えられます。

特に新卒で学生気分が抜けていない場合、「嫌なことがすぐ辞めれば良い」、「この会社は自分に合わない」、「働く場所は他にたくさんあるから」と早期離職を選ぶこともあります。


売り手市場の影響

早期離職が多い理由は、売り手市場の時代であるという原因もあります。

2017年卒の大学生の就職内定率は97.6%になり、内定辞退率が過去最高の64.6%という数字からも売り手市場であることが分かります。

(参照:厚生労働省|平成28年度大学等卒業者の就職状況調査

また、「内定式に参加したとしても、他社にいってしまう」「辞退を見越して、規定枠より少し多めに内定を出しているが、それでも採用数に満たなかった」という企業も多いです。

企業側はこのような現実があるために、入社前は会社を過大にアピールしている場合もあります。そこまでしなければ優秀な人材を集めることができなくなっている現状もあります。


希望する日に休めない

早期離職の理由として、休暇や休日の取りにくさということも挙げられます。

例えば、有給休暇が取りにくく、なかなか消化できないということも原因のひとつになっています。

有給休暇の制度が確立をされていても、職場の雰囲気から取れないこともあります。

社会人にとって、休日や休暇というのはとても大事なことです。

ワークライフバランス(仕事と生活の調和)という言葉も広がってきて、仕事とプライベートの充実があってこそ自分の人生だと思っている人も多いのです。

ですから、入社した会社が有給休暇を取りにくい会社だと知ると、「自分のプライベートが充実できないから」という理由で早期離職という選択をしてしまうのではないでしょうか。


早期離職の理由を知って早めの改善を

今回、早期離職が多い理由と原因を挙げましたが、早期離職の理由に仕事の内容に不満があることも挙げられます。

特に社会人になって間もない人達は、初めての仕事の経験のなかで不満や多くの悩みを抱えることが多くなります。


まずは、「被雇用者のモチベーションの把握をする」ということが重要です

被雇用者は、「こんな仕事をしたい」「こんな風に働きたい」という理想を少なからず持っています。

企業に入って自分の思い描いた仕事ができるかどうかを、自分で判断する人も多いのです。

自分の思う仕事ができる環境であれば、少しぐらいは辛抱をして頑張っていくことを選択する人が多いのですが、職場の先輩達を見てキャリアアップできないと判断した場合には、あっさりと早期離職をしてしまう人もいます。

また、早期離職の多い若い人は、人生経験を積み上げた先輩達が仕事に情熱を燃やしていても、そのモチベーションについていけてない場合も多いです。

この温度差が大きいと「この会社とは合わない」と感じて結果的には早期離職を選択してしまう原因になります。

早期離職を選ぶことを我儘と捉えずに、何が理由なのかを理解する姿勢も大切です。

仕事を教える際には、厳しさと対比して必ず、丁寧な声がけもしてください。

ただ、厳しいだけでは誰もついてきません。

社会人になって突然の厳しい研修は、新入社員にとって苦痛を伴うことがあります。

また、若い人達の考えを知るためにこまめにコミュニケーションを図ることで原因を知り、時には被雇用者の気持ちを思いとどませることにもつながっていきます。


まとめ

早期離職は特に若い人が多くなっています。

できるだけ、「丁寧に接し、フォローはきちんとする」この役割を常に意識するようにしましょう。

今回の記事を参考にうまくコミュニケーションを取り、改善を目指すことで社員の安心感も高まり早期離職を防止することができるでしょう。

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